鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
ううん、そんなの全然いい。


「4月のあの時、桜妃に出会えて本当に良かった。」


「私もです。」


あの時、資料室に行ってよかったって本気で思ってる。


鳳条先輩に見つけて貰えて良かった。


「桜妃」


好きな人に名前を呼ばれることが嬉しくてたまらない。


鳳条先輩になら何度でも呼んで欲しい。



「大好きだ。恋愛感情で…」



うそっ、、恋愛感情、??私が鳳条先輩に思っている好きと同じ……って、思っていいの、?


「桜妃が俺の事を好きじゃなくても、いつか絶対好きにさせる。」


「前も言ったけど、俺は桜妃を彼女にしたい。」


あの時は………言おうとして、伝えられなかった。でも、今なら……今度はしっかり伝えよう。


「鳳条先輩……私も……大好きです。恋愛感情で」
< 249 / 302 >

この作品をシェア

pagetop