鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
「俺とは出かけるか?」


「は、はいっ!」


クリスマスパーティーもお出かけもすごく楽しそうっ、


クリスマスぼっちじゃないなんて……


ずっと家族としか過ごしたことがなかった私からしたら、歴史的快挙だ…


「楽しみだね!桜妃!」


「うん!」


「わぁ〜私の桜妃が可愛いすぎるぅ、」


へ、えっと……??


「決めようね!何するか!」


「うん!決めよう!」


飛び跳ねるくらい喜んでいる琴莉ちゃんを見ていると、こっちまで幸せな気分になる。


「俺とも決めような、予定。」


「もちろんです!」


「可愛い」


「っっ、」


「な!私だって桜妃のこといつも可愛いって思ってるんだからね!?」


琴莉ちゃんは狼くんに負けじと……??みたいな雰囲気で私を褒めてくれる。
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