鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
「……鳳条先輩はいい人かもしれないけど…でもやっぱり暴走族は……」
「ん?ごめん。聞こえない。」
廊下を走り回って注意される男子の笑い声で遮られた私の言葉。
「だから……」
「暴走族は…嫌い。もっと真面目になればいいのに。」
一呼吸で言ってしまって、苦しくなっていると、何故か琴莉ちゃんは目を見開いて、かすかに震え出した。
それも、よく見れば琴莉ちゃんだけじゃなくて…クラスの人全員。
私だけ状況が分かってなくて、きょとんとしながら、固まる琴莉ちゃんの前で手を振ってみせると、琴莉ちゃんは口パクで『後ろ』と言った。
んん?後ろ……??
言われたとおり後ろを向くと、後ろには………
鳳条先輩が立っていた。
「ん?ごめん。聞こえない。」
廊下を走り回って注意される男子の笑い声で遮られた私の言葉。
「だから……」
「暴走族は…嫌い。もっと真面目になればいいのに。」
一呼吸で言ってしまって、苦しくなっていると、何故か琴莉ちゃんは目を見開いて、かすかに震え出した。
それも、よく見れば琴莉ちゃんだけじゃなくて…クラスの人全員。
私だけ状況が分かってなくて、きょとんとしながら、固まる琴莉ちゃんの前で手を振ってみせると、琴莉ちゃんは口パクで『後ろ』と言った。
んん?後ろ……??
言われたとおり後ろを向くと、後ろには………
鳳条先輩が立っていた。