鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
なんだけど……


「1人ですか〜?」


「私たちと一緒に出かけません?」



狼くんは……女の子たちに囲まれていた…


うぅ、すごい、みんな目がハートだ…


分かる、狼くんみたいな人が1人でいたら……絶対見ちゃうし、かっこいいって思っちゃうもん。


だけど……私の、、彼氏……って言いたい。


当の狼くんは、すごく可愛い女の子たちに甘い声で話しかけられても、全部無視していて…それどころかすごく冷めた目をしている。


すぐに狼くんの所に行きたいんだけど…


どうしよう、


「ねぇーなんか言ってよぉ」


狼くんの態度に諦めることなく、向かっていく女の子たち。


そして、女の子が狼くんに触れそうになった瞬間…私は……


「ダメっ!」


思わず叫んでしまった。


触れられるのは…どうしても嫌で…
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