鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
女の子たちに睨まれる。


「あなた、誰ですか?」


「私の彼氏に何か?」


えっ、、私の彼氏……?どういうこと??


狼くんの彼女は……私…じゃ、


「お前誰だよ。」


困惑する私の耳には狼くんの低い声が響いた。


でも、私に向けられたものではない…


目の前に女の子に向けられたもの。


「桜妃」


私に対しての狼くんの声色はいつも通り優しくて、、私の方だけを見てこちらへ歩いてきてくれた。


「ろ、くん、あの子は……」


「知らねぇ、」


「そ、うなんですね、」


面識がある訳ではないんだ……


「あー桜妃に言われたかった」


「へ?」


「私の彼氏 っていうの。」


っっ、、あ、さっき女の子が言ってたやつ……


狼くんは、それを私に言われたい…の?
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