鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
[桜妃side]


あぁやっぱりドキドキが止まらない。


狼くんにキスをされる度、唇から電気がはしって、頭へ回っていく。そんな感覚に陥る。


キスがこんなに恥ずかしくて、照れくさくて、幸せなものだとは思わなかった……


短いキスのあと、勢いよく狼くんに引き寄せられる。


「わっ、」


「あー、幸せ」


っっ、、私も幸せですっ、、


何度も言うけれど、狼くんに出会えたことも、好きになれたことも、好きになって貰えたことも、付き合えたことも、好きだと何度も言って貰えることも、こうしてクリスマスまで一緒に過ごせていることも。


当たり前ではないからこそ、ここにある幸せが大切で……


毎日それらを噛み締めながら生きている。


だからこそなくなってしまえば、、苦しい……のだけど……
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