鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
あれ、、狼くんも今年受験じゃ……


「ん?どうした?」


「狼くんの時間……私が奪って、、邪魔してませんか、?」


よく考えれば、朝も昼休みも帰りも、いつも狼くんは私といてくれた。


でも、それって……受験を控えている狼くんにとってはかなり重荷だったのでは……


私はまだ少し時間があるから大丈夫だと、自分のことばかりだったけど……


「その、受験勉強の時間とか…」


それで狼くんが志望の学校を変えていたりしたら、大迷惑だ。


「大丈夫だ。」


「でも……」


「むしろ桜妃がいないと進まない。」


「桜妃がいてくれるなら大丈夫だ。」


本当に??私は力になれている??


いるだけのような気がするけど……


……私は……狼くんに何が出来ている??
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