鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
気を遣わせてしまって申し訳ない。


これは、大丈夫だと断るべきなんだろうか、、でも、先輩の好意を無下にするのは……


「桜妃、口開けて。」


完全に1人の世界に入ってしまったところで、先輩に呼ばれて、不思議に思いながらも、軽く口を開けた。


途端に私の口の中にパンが放り込まれる。


「おいひぃで、す。」


「はぁ……」


え、ため息??


え、気持ち悪かった、とか?いや、確かに、口に食べ物を入れたまま喋るなって話だよね。うん、絶対そうだ。


「せ、んぱい、ごめんなさ…」


「ん、マジでやめて欲しい。」


「え、、」


「可愛すぎるし、破壊力ほんとどうした?」


破壊力??どんな世界線の話をしてるの?先輩は……。


「俺の心臓がもたないからマジでやめてくれ。」
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