鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
そして、、何かを探す鳳条先輩と目が合った。


気のせいじゃなくて、今度はしっかりと。


鳳条先輩は、そのまま軽く微笑むと、こちらへかけてくる。


そんな先輩から、目が離せない。


体感50m、40、30……10………


先輩はもう目の前にいた。


「応援席にいないから焦った。」


「あ、」


「なぁ、桜妃。俺と一緒に来てくれるか?」


そう言いながら跪いて、お題のカードを私に見えるように開いた鳳条先輩。


まるで王子様みたい…


そんな先輩の手元のカードには『好きな人』と書かれていた。


「私でいいのなら、、喜んで。」


「ありがとう。」


鳳条先輩は軽々と私をお姫様だっこすると、一言「ごめん。」と呟いた。
< 65 / 302 >

この作品をシェア

pagetop