鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。

11 (恋心の動揺)

11 (恋心の動揺)


私は自覚した鳳条先輩への気持ちに、落ち着けずにいた。


「桜妃?大丈夫?」


「大丈夫、」


ただ、恋ってこんな感じなんだ……こんなにも好きな人の事しか考えられなくなるんだ……。


「ふふっ、」


隣の琴莉ちゃんが優しい笑い声をこぼした。


「何かあった?」


「ううん、そんなことより…ほら桜妃、団対抗リレー始まるよ。」


あ、そっか。もう最後…


青団は現在2位だからここで勝てないと負けちゃう。


鳳条先輩は最後だから、走るまで少し時間がある。


「勝てるといいね、青団。」


「うん。」


私はここで鳳条先輩を見守ろう。


だけど、走ってる鳳条先輩を見て、鳳条先輩の人気がもっと上がっちゃったら、なんか複雑…
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