鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
「桜妃ちゃん!」


この声は………天川先輩、?


「どうしたんですか??」


「えっと、あのさ、…」


キョロキョロと周りを確認する天川先輩。そして、そっと私に耳打ちした。


「蓮くんが呼んでる。」


「え、?」


蓮くんって、、レンくん??天川先輩も知り合いなの、?


「ほら、本人が直接呼ぶのって、問題でしょ、アイドルだし。だから俺が来たんだよね。」


「…わ、かりました。」


レンくんが呼ぶって、どうしたんだろう。鳳条先輩の事で何かあったのかな??
あ、ていうか、京極先輩って言った方がいいかな?


「裏庭のベンチのとこ。」


「ありがとうございます!」


私はグラウンドの方を見て、まだ鳳条先輩の順番じゃないのを確認してから急いで裏庭に向かった。


「波乱の予感だな……」


と天川先輩が呟いていた事には気づかなかった。
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