鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
だから、ファンの方たちは、レンくんに釣り合う人と恋愛して欲しい。


と応援している人が多いみたい。


でも、あくまでそれはレンくんに釣り合う人。私が釣り合うわけない。


「…困らせてごめん。でも俺は本気だから。来てくれてありがとう。」


最後にそう言って、私の横を通り過ぎていったレンくん。


私は1人、立ち尽くしてしまった。
困ったっていうか、、なんていうか、、、


ただ不安だった。



そして、戻ろうと決意して席に戻った時には、既にリレーは終わっていた。


「桜妃!?」


「あ、琴莉ちゃん、」


「もうリレー終わっちゃったよ!?」


「う、ん、ごめんね。」


「あ、え、じゃあ、鳳条先輩には会えた!?」







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