鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
「ううん、」


「えっ!?鳳条先輩、桜妃が応援席にいないの気づいて、リレー終わったあとすぐに来たんだよ!?桜妃はどこにいるって……すぐに走って行ったのに…。」


そんなっ、1度も見かけなかった。すれ違い??
でも、鳳条先輩は目立つ。すぐ分かるはずなのに。


「もう閉会式始まっちゃうよ?」


「う、ん。終わったらすぐに探しに行く。」


本当はすぐ行きたいけど、もしかしたら、閉会式で先輩、見つかるかもだし………


と思っていたけど……閉会式に先輩の姿はなかった。


「琴莉ちゃん、私も行ってくるね!」


「うん、行ってらっしゃい、!荷物とかは任せて!」


「ありがとう!」


鳳条先輩、どこだろう。


ひたすら校内を駆け回る。
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