鳳条先輩は私への溺愛が止まらないらしい。
……情報量、多いな…。


暴走族とか、総長とか不真面目すぎない……?


そんな総長さんと、レンくんが仲良いとか信じられない…。


「あ、でも、アイドルのレンくんは暴走族とかには入ってないみたいだよ。まぁ、それもそうだよね、アイドルやってて、バレたら大変だし。」

「……そっか…。」


大好きなレンくんを生で見れるなんて、この上ない幸せなのに、なんか複雑な気持ち…。


「でも、あの2人にどんな接点があるのかな…。」


今度は独り言のようにボソボソと呟いた琴莉ちゃん。


それは……私も気になるかも…。


「でもっ!!」

「うん?」

「暴走族ってちょっとかっこよくない!?鳳条さん、めっちゃイケメンだったし!」
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