明日には居ない君の物語
ありゃ、拗ねちゃった。

「そっか〜。後で泣きついて来ても知らないからね〜?」

「勝手にしやがれ」

「うわー可愛くなぁい」

「お前にだけは言われたくねぇ!」

あ、元ヤンがキレた。

「ねぇねぇ、元ヤン。すぐキレるのよくないよっ?」

「しれっと元ヤン言うなや」

そんなこと言ったって、元ヤンの事実は変わらないしなぁ〜。

でも、この元ヤン私より頑丈なはずなのに私より弱いからな…。

「あ、着いた。じゃあまた明日ね」

そして何故か要とは家もお隣さん。

ガシッ

腕を掴まれ玄関へ向かう道を阻まれる。

「ちょっと、何?」

振り返ると唇に柔らかい感覚がある。

目の前には要の顔。
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