明日には居ない君の物語

保健室

え〜、現在2時間目。

みんな大好き体育の授業をグラウンドで行なっています。

勿論、私はドクターストップがかかってるから出来ないわけで…

炎天下の中動いてないから、ちょっとだけ具合悪くなってきた…

「涼香」

「あ、要…」

私の声と顔を見た瞬間、要の顔はサッと青ざめる。

「涼香、お前具合悪いだろ。ほら、保健室行くぞ」

要に嘘をついてもすぐバレる。

「うん…ごめんね、要」

「謝んな」

要はただそれだけ言うと、「センセー!春風が具合悪いみたいなんで保健室行ってきまーす!!」と声を掛けた。

「立てるか?」

「あ、うん……わっ」

立とうとするとフラッと立ちくらみがする。
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