明日には居ない君の物語
「まあ、君らなら理解しているだろうけど、狭心症はかなり危険な病気だ。放っておくと心筋梗塞を起こす可能性もある。それに、一般的には冠動脈1枝の病変の場合、14年後も生存している確率は80%。涼香ちゃんの場合は喘息を待ち合わせているだけでなく、軽症とは言えない。だが、治療が上手くいけばある程度は長く生きれる」
「つーことは、治療が必ずしも上手くいくとは限らねぇってことだろ?」
「あぁ」
「あぁって…。じゃあ涼香はどうなんだよ?治んのか?治るんだよなぁ?」
きっと、治んない…。
私が一番わかってる
誰よりもわかってる
だって、私の、私自身の身体だもん
わかるよ
「治るとは言えない」
ほら
「は?なんでだよ…」
要、もういいんだよ
「要」
「つーことは、治療が必ずしも上手くいくとは限らねぇってことだろ?」
「あぁ」
「あぁって…。じゃあ涼香はどうなんだよ?治んのか?治るんだよなぁ?」
きっと、治んない…。
私が一番わかってる
誰よりもわかってる
だって、私の、私自身の身体だもん
わかるよ
「治るとは言えない」
ほら
「は?なんでだよ…」
要、もういいんだよ
「要」