明日には居ない君の物語

結婚!?

「え、え〜と、かくかくしかじかありまして…」

私は、秋来先生に今までの事を話した。

「え…?」

もはや、面白いくらいに秋来先生の顔はポカンとしていた。

自分の息子の行動が理解できなかったのだろう。

自分の一人息子が不良になっただけでも驚いただろうに、不憫………。

「それで、今って授業中だよね…?あの馬鹿は授業中に“役所行ってくるわ”なんて言って、ジャージのまま出て行ったと…」

「はい」

はぁぁぁ、と大きなため息を吐く先生…。

「とりあえず、今日は早退してうちの病院に泊まりなさい。バかなめの説教はそれからだ」

「に、入院ですか…」

正直、したくない。

けど、もっと精密な検査をして、様子見という面でも必要なのだろう。
< 53 / 87 >

この作品をシェア

pagetop