明日には居ない君の物語
「うん、じゃあ俺は担任の先生のところに早退することを伝えて来るから、涼香ちゃんは帰る支度をしたら教室で待っていてくれるかい?」

「わかりました」

パタン______

と、扉を閉めると保健室の外には冬菜が居た。

「りょ〜ちゃん、大丈夫?早退する?」

「うん、早退してこれから入院するから、少なくとも3日は学校来れないかなぁ」

「そっかぁ…帰る準備手伝うよ。だから、りょ〜ちゃんは座ってな」

冬菜は教室に着いてから、私の準備をしながらも私の体調を気遣ってくれている。

「冬菜、ありがとうね」

「ん〜ん?いいんだよ?ふゆがやりたくてやってるんだもん。りょ〜ちゃんの旦那になんて負けてらんないもん!」

だ、旦那って…

旦那じゃないし……
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