明日には居ない君の物語
「何もしねぇよ、俺を何だと思ってんだ」

声の主は、もちろん要。

「おいこら、秋来」

「あ"?」

2人の元ヤンがガン飛ばしあってる…!

「はいはいはい!!ストーップ!!!」

「秋来さぁ、何ふゆの可愛い可愛いりょ〜ちゃんに手出してんの?ふゆはりょ〜ちゃんが幸せならそれでいいけど、りょ〜ちゃんの話お前さっきちゃんと聞いてねぇだろ?あ"ぁ?りょ〜ちゃんが止めてるのにも関わらず、授業中に、ジャージで、婚姻届取りに行くとか馬鹿だろ?」

「ざけんな!てめぇには何の関係もねぇだろ。お前こそ、俺の涼香に気安く触れてんじゃねぇよ。はっ倒すぞ」

私が止めに入っても尚続く元ヤン同士の喧嘩。

「おめぇに出来るもんならやってみろや!愛蘭(あいらん)の元総長舐めんな!!」

「はっ。俺も炎龍(えんりゅう)の元総長だけどな。てめぇこそ、俺に勝てんのかよ?」

そう、この2人は暴走族の元総長だったりする。

冬菜は女暴走族界で日本一強い愛蘭の元総長で、冬菜の前の総長を実力で負かし、ある意味無理矢理、総長になっている。

要は、空手・合気道・柔道のどれをとっても日本一。その実力を炎龍の総長にみそめられ、売られた喧嘩を買ったところあっさり総長を破ってしまい、満場一致で総長させられている。

この2人が本気でバトったらやばい…!

学校が潰れる!!
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