明日には居ない君の物語
「そういう訳だから、要は涼香ちゃんの側を絶対離れるなよ」

「当然。つか、むしろ離れたくねぇし」

もう〜っ!

なんでそう簡単に恥ずかしいこと言ってのけるのかなぁ!?

「もう、涼香ちゃん赤くなりすぎっ!どんだけピュアなの?」

と、ゲラゲラ笑う楓さん…。

「あらっ、要くんったら〜」

と、イケメン要に喜ぶお母さん。

「愛娘がぁぁぁぁぁぁぁ…っ!!」

と、なんか嘆いてるお父さん。

「我が息子ながらほんと恐ろしいよ…」

と、要を恐れる秋来先生…不憫…。

「あ、お母さん。涼香を、娘さんを下さい」

「はぁ!?ちょっと、要!何言ってんのっ?」

馬鹿なの!?

「いいわよ〜!うちの子で良ければどうぞ宜しくお願いします」

「えっ、お母さん!?」

「涼香が…涼香が取られた…」

嘆くお父さんは華麗にスルーしとく。

「いいじゃない〜!こんなイケメン幼馴染の要君よ?わたしたちより、涼香の事よく知ってそうな要くんよ?要くんなら、安心して渡せるわ〜」
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