明日には居ない君の物語
私の異変に気づいて名前呼ぶのはやっぱり要の声が1番大きく聞こえる。

こんな時でも私は要を無意識に求めてる。

要という存在が私を少しでも安心させてくれる。

でも、


もう今回は無理だぁ…


これ以上意識を保ってられない。

もう手放してしまいたい。

この苦しみから逃れたい。

「涼香!!絶対意識手放すなよ!!!」

無理だよ…。

こんなに辛いんだもん。

楽にさせてよ。

一回寝るだけだから…必ず戻ってくるから…今だけは許して………。
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