明日には居ない君の物語
「凄い話変わるんだけどさぁ、要は私が死んだらどうする?」

「は?」

要は驚いた顔をしながら少し怒った表情もする。

「ごめん、やっぱなんでもないや」

そう、なんでもない。

私が死んでも要の人生にはなんの影響もない。

むしろ、私の世話から解放されて清々するとおもう。

「家着いたし、じゃあね。また明日」

そう、これでいい。

「涼香が死んだら俺はたぶん何も出来なくなる」

要がそう呟いた声は私には聞こえていない。





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