明日には居ない君の物語

半年後

あれから涼香は目を覚まさなかった。

涼香が意識を失ってからちょうど一週間が経った日、涼香はこの世から消えてしまった。

俺の目の前から涼香は俺を置いて消え去ってしまった。

葬式も終わり、涼香が死んでから半年が経ってもまだ涼香が帰ってくる気がしている。

「要」

って笑顔で呼んでくれるのを待ってる自分がいる。

涼香はもう戻っては来ないのに、それでも涼香に会いたくて会いたくてしょうがないくらいで…。

受験も終わり、大学生活が始まっても暇さえあれば涼香の事ばかり考えている。

「ッ!?」

何故かここで俺の意識はいきなり途切れた。

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「要、大丈夫?」

この声

「りょう、か…?」
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