明日には居ない君の物語
・*:..。o○☆*゚・*:..。o○

涼香の家にて

ピーンポーン

インターホンを鳴らすと中から『はーい!』と声が聞こえてくる。

ガチャッ

「こんにちは」

「あら、要くん、どうしたのー…って!え?ちょっと、どうしちゃったのその包帯!!」

まぁ、そりゃそういう反応になるよな…

「いやー、その、ちょーっと階段から落ちて、気絶して、さっき退院してきました…アハハ」

もう、乾いた笑いしかできない俺。

驚きすぎて、まさに空いた口が塞がらない状態の涼香の母さん。

「いやいやいや、退院ってそんな簡単に出来るものじゃないよね!?どれだけタフなの?と、とりあえず上がって!」

うん、タフなのは自覚してる。

普通あんな簡単に退院できるようになってない、はず。
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