孤高の脳外科医は初恋妻をこの手に堕とす~契約離婚するはずが、容赦なく愛されました~
「君の元カレの浮気男と……中学の時のバスケ部元キャプテン」
ソファに片膝をのせて、身を乗り出してくる。
「は……?」
間隔が狭まり、いやがおうでも強まる圧迫感から逃げるように、私は背を滑らせた。
半ばソファからずり落ちた体勢で、頭上を覆う彼を仰ぐ。
「二人とも、眼鏡なしのショートヘアだった。こういうのが好きなんじゃないの?」
「? ?」
「あれ? 違った?」
私の反応が予想外だったのか、霧生君は眉をひそめて、片方の手で顎を撫でる。
けれど。
「まあ、いいや」
さらりと言って、グッと顔を近付けてきた。
まるで挑むような力を放つ瞳で、私を射竦めると。
「何度でも言う。僕は君と離婚しないし、手放すつもりもない。一生ね」
「っ……」
「だから諦めて、僕を好きになって」
見た目だけじゃない、まるで人が変わったかと思うほどグイグイと強引に押してくる彼に、戸惑う間もなく……。
「っ……!!」
躊躇なく唇を奪われて、私は思わず息をのんだ。
反射的に見開いた目に、男の人にしては長い、伏せられた睫毛が映り込む。
霧生君は私の反応を試すみたいに、たどたどしく啄むようなキスをして、舌先で唇をこじ開けて侵入してきた。
ソファに片膝をのせて、身を乗り出してくる。
「は……?」
間隔が狭まり、いやがおうでも強まる圧迫感から逃げるように、私は背を滑らせた。
半ばソファからずり落ちた体勢で、頭上を覆う彼を仰ぐ。
「二人とも、眼鏡なしのショートヘアだった。こういうのが好きなんじゃないの?」
「? ?」
「あれ? 違った?」
私の反応が予想外だったのか、霧生君は眉をひそめて、片方の手で顎を撫でる。
けれど。
「まあ、いいや」
さらりと言って、グッと顔を近付けてきた。
まるで挑むような力を放つ瞳で、私を射竦めると。
「何度でも言う。僕は君と離婚しないし、手放すつもりもない。一生ね」
「っ……」
「だから諦めて、僕を好きになって」
見た目だけじゃない、まるで人が変わったかと思うほどグイグイと強引に押してくる彼に、戸惑う間もなく……。
「っ……!!」
躊躇なく唇を奪われて、私は思わず息をのんだ。
反射的に見開いた目に、男の人にしては長い、伏せられた睫毛が映り込む。
霧生君は私の反応を試すみたいに、たどたどしく啄むようなキスをして、舌先で唇をこじ開けて侵入してきた。