婚約破棄を希望していたのに、彼を愛してしまいました。

名前、決まりました

「うーん…名前、どうしようか」

「父さんに偉そうなこと言ったけど、俺のネーミングマジで終わってるぞ。高峰息子になっても文句は受け付けない」

「いやいや、それは文句言うでしょ。有り得ないからね、そんな名前」

「蛍は何か候補ある?」

「実は、私もあんまりピンと来てなくてさ。色々考えてみたんだけど、しっくり来るのがなくて」

すやすやと眠る息子の顔を眺めながら、どんな名前にしようかと考えを巡らせる。

名前辞典とか見たりしてるけど、イマイチなんだよなぁ。

「将来、この子が喜んでくれそうな名前がいいよね。この名前嫌だったとか言われたら悲しいじゃん?」

「それはそうだな。今流行りのキラキラネームとかは嫌だ。いじめられたりしたら可哀想だろ」

「それは私も嫌だな。ちゃんと考えて付けてあげたい」

キラキラネームは小さい時こそ可愛いかもしれないけど、大人になってからだと恥ずかしいって思う人が多いって聞いたことある。

だから、キラキラネームは避けたい。

きちんと名前に意味があって、あなたの名前にはこういう意味があるんだよって教えてあげたい。

名前は、私たち親から子供への最初の贈り物だもんね。
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