婚約破棄を希望していたのに、彼を愛してしまいました。
「よし、着いたよ」
やばい、遂に到着してしまった。
まず初めましてって言って、それから自己紹介して。
何話すか車の中で考えてたのに、全部飛んじゃったよ。
「ただいま」
「お邪魔します!」
「いらっしゃい! よく来たわね!」
「さぁ、中に入りなさい。今日は少し肌寒いからね」
お義父さまとお義母さまはすごく歓迎してくれて、少しだけ緊張ほぐれたかな。
「蛍さん、長旅お疲れ様!」
「ありがとうございます! これ、少しですが⋯」
「わざわざ気をつかってもらってすまないね。ありがたく、頂きます」
「智明、そんなとこに突っ立ってないで座りなさい」
「これ、俺から。結婚関係のバタバタで父さんに仕事変わってもらってるし」
「そんなこと気にしなくていいんだよ。私も結婚する時、父に色々お願いしたんだから」
「はい、仕事の話はそこまでよ。蛍さん、お昼ご飯何がいい?」
「私はなんでも⋯」
「クリームシチュー」
「え、昨日も食べたよね」
「クリームシチューは、智明の大好物なのよ」
「そうだったんですね⋯」
お義母さまがそう言うと、智明はバツが悪そうに顔を逸らした。
多分、私に好きな物バラされたのが恥ずかしかったんだろうな。
でも、クリームシチュー好きなんて可愛いとこあるじゃん。
やばい、遂に到着してしまった。
まず初めましてって言って、それから自己紹介して。
何話すか車の中で考えてたのに、全部飛んじゃったよ。
「ただいま」
「お邪魔します!」
「いらっしゃい! よく来たわね!」
「さぁ、中に入りなさい。今日は少し肌寒いからね」
お義父さまとお義母さまはすごく歓迎してくれて、少しだけ緊張ほぐれたかな。
「蛍さん、長旅お疲れ様!」
「ありがとうございます! これ、少しですが⋯」
「わざわざ気をつかってもらってすまないね。ありがたく、頂きます」
「智明、そんなとこに突っ立ってないで座りなさい」
「これ、俺から。結婚関係のバタバタで父さんに仕事変わってもらってるし」
「そんなこと気にしなくていいんだよ。私も結婚する時、父に色々お願いしたんだから」
「はい、仕事の話はそこまでよ。蛍さん、お昼ご飯何がいい?」
「私はなんでも⋯」
「クリームシチュー」
「え、昨日も食べたよね」
「クリームシチューは、智明の大好物なのよ」
「そうだったんですね⋯」
お義母さまがそう言うと、智明はバツが悪そうに顔を逸らした。
多分、私に好きな物バラされたのが恥ずかしかったんだろうな。
でも、クリームシチュー好きなんて可愛いとこあるじゃん。