婚約破棄を希望していたのに、彼を愛してしまいました。
「お義母さま、あのバッグ可愛くないですか?」
「あらほんと、素敵ね!」
「そろそろ智明の誕生日なので、何かプレゼントしようと思うんですけどいいのが見つからなくて」
「智明はもう既に、蛍さんから素敵なプレゼントを貰ってると思うわよ?」
「私から、ですか?」
「えぇ。だって、智明が蛍さんと入籍したって報告してきた時ね、人生で一番幸せな日だって言ってたのよ」
「そうだったんですか?」
「俺は一生分の誕生日プレゼントをもらった気分だって、随分はしゃいでたんだから」
智明がそんな風に思っていてくれたなんて、知らなかったな。
私はずっと婚約を破棄したいって言ってたから、結婚したあともいつか智明に捨てられるのではないかとビクビクしていた。
プロポーズをしたのは私だとしても、改めて智明の方からプロポーズをしてくれて、それを拒んだのは私だしね。
「だからね、蛍さん」
「はい」
「智明と結婚してくれてありがとう。あの子の支えになってくれて、本当に感謝しているわ」
「私の方こそ、高峰家の一員にして頂いて本当に感謝しています。ありがとうございます」
「あなただから、私もお父さんも迎え入れたのよ。これからも、末永くよろしくね」
お義母さまの言葉に私は深く頷き、改めてよろしくお願いします、と言った。
「あらほんと、素敵ね!」
「そろそろ智明の誕生日なので、何かプレゼントしようと思うんですけどいいのが見つからなくて」
「智明はもう既に、蛍さんから素敵なプレゼントを貰ってると思うわよ?」
「私から、ですか?」
「えぇ。だって、智明が蛍さんと入籍したって報告してきた時ね、人生で一番幸せな日だって言ってたのよ」
「そうだったんですか?」
「俺は一生分の誕生日プレゼントをもらった気分だって、随分はしゃいでたんだから」
智明がそんな風に思っていてくれたなんて、知らなかったな。
私はずっと婚約を破棄したいって言ってたから、結婚したあともいつか智明に捨てられるのではないかとビクビクしていた。
プロポーズをしたのは私だとしても、改めて智明の方からプロポーズをしてくれて、それを拒んだのは私だしね。
「だからね、蛍さん」
「はい」
「智明と結婚してくれてありがとう。あの子の支えになってくれて、本当に感謝しているわ」
「私の方こそ、高峰家の一員にして頂いて本当に感謝しています。ありがとうございます」
「あなただから、私もお父さんも迎え入れたのよ。これからも、末永くよろしくね」
お義母さまの言葉に私は深く頷き、改めてよろしくお願いします、と言った。