婚約破棄を希望していたのに、彼を愛してしまいました。
「それじゃあ蛍さん、また近々会いましょうね」
「はい。ご馳走様でした」
「またね、蛍さん。智明によろしく」
その智明は今私以外の女の人といます、なんて言える訳もなく。
お義父さまとお義母さまに会釈をして、タクシーを拾った。
「ただいま。って、誰もいないけど」
シーンとした家の中に入り、着替えを済ませてソファに座る。
今日は先に寝てていいよってことは、あの女の人を抱いてから帰ってくるのかな。
そして、そのまま私を抱くのかな。
智明のこと好きだったのは私だけなのかなとか、色々考えちゃって頭痛くなってきた。
「ただいま。あれ、蛍起きてたんだ」
「おかえりなさい。ごめんね、もう寝るから」
「風呂まだみたいだけど、もう寝るの? もしかして体調悪い?」
「いや、元気だよ。智明が先にシャワーしちゃっていいよ」
「ちゃんと湯船にお湯溜めて一緒に入ろ。俺がお湯溜めて来るから休んでて」
「ま、待って。今日は別々に入りたい」
「なんで? ていうか、ずっと表情暗いし何かあったでしょ」
「何もないから。もう寝るね、おやすみ」
半ば強引に話を終わらせて立ち上がったら、智明に手を掴まれた。
そして、恐る恐る智明の顔を見るとものすごく怒っていて。
だけどこっちもモヤモヤしてるし、今夜は徹底的に話し合いをしないと。
「はい。ご馳走様でした」
「またね、蛍さん。智明によろしく」
その智明は今私以外の女の人といます、なんて言える訳もなく。
お義父さまとお義母さまに会釈をして、タクシーを拾った。
「ただいま。って、誰もいないけど」
シーンとした家の中に入り、着替えを済ませてソファに座る。
今日は先に寝てていいよってことは、あの女の人を抱いてから帰ってくるのかな。
そして、そのまま私を抱くのかな。
智明のこと好きだったのは私だけなのかなとか、色々考えちゃって頭痛くなってきた。
「ただいま。あれ、蛍起きてたんだ」
「おかえりなさい。ごめんね、もう寝るから」
「風呂まだみたいだけど、もう寝るの? もしかして体調悪い?」
「いや、元気だよ。智明が先にシャワーしちゃっていいよ」
「ちゃんと湯船にお湯溜めて一緒に入ろ。俺がお湯溜めて来るから休んでて」
「ま、待って。今日は別々に入りたい」
「なんで? ていうか、ずっと表情暗いし何かあったでしょ」
「何もないから。もう寝るね、おやすみ」
半ば強引に話を終わらせて立ち上がったら、智明に手を掴まれた。
そして、恐る恐る智明の顔を見るとものすごく怒っていて。
だけどこっちもモヤモヤしてるし、今夜は徹底的に話し合いをしないと。