婚約破棄を希望していたのに、彼を愛してしまいました。
「そしたらさ、仲直りの意味も込めてぎゅってしてよ」

「もちろん、そんなのでいいの?」

「それがいいの。ぎゅってして?」

私がそう言うと、智明はぎゅっと抱きしめてくれた。

智明の温もりをこんなにダイレクトに感じるのは久しぶりで、少しだけドキドキする。

「ねぇ、このまま抱きたい」

「ん⋯いいよ⋯」

そう返事をすると、額に優しく口付けられそのままベッドへと連れて行かれた。

「恥ずかしいから、電気消してよ⋯」

「無理、可愛い蛍いっぱい見せて」

「やぁッ⋯急に⋯」

智明が私の身体に触れる度、甘い声が漏れる。

あまり執拗に責められると頭がバカになりそうで怖い。

「ここ、触るから痛かったら言って」

「んっ⋯わかった⋯」

ゆっくりと、私のナカに智明の指が入ってくる。

もう何度も体を重ねてきたから、私が好きなところを的確に責めてくる。

そして、しっかりほぐされた私のソコに、ゆっくりと智明のモノが入ってきた。

「相変わらずきついな⋯んッ⋯」

「あ"ッ⋯そこダメッ⋯」

「蛍、ゆっくり動くよ」

智明が耳元でそう呟き、ゆっくりと動き始める。

私はただしがみつくことしかできなくて、されるがままだ。

「智明ッ⋯もうイきそうッ⋯」

「いいよ、好きなだけイけ。俺もやばいッ⋯」

少しづつ動きが早くなり、私たちは同時に果てた。
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