婚約破棄を希望していたのに、彼を愛してしまいました。
お会計までの間、少し雑談をしながら待っているとある人物に声をかけられた。
「あら、蛍さんと智明?」
「母さん、なんでいるんだよ」
「私は、子宮頸がんの定期検査よ。毎年この時期にやってるの」
「そうだったんですね」
「蛍さんはともかく、なんで智明までいるの?」
お義母さまにそう問いかけられ、なんと答えるべきか悩む。
智明も悩んでいるのか、私の顔をチラッと見る。
意を決して、話していいよという意味を込めてぎゅっと手を握った。
「病院出てからゆっくり話すから、それまで待っててくれないか」
「分かったわ。じゃあ、病院終わったら近くのカフェでお茶しましょう」
「はい、ぜひ」
お義母さまはそのまま元の席へと戻って行き、再び私と智明の2人きり。
「蛍、お義母さんより先に母さんに報告していいのか?」
「うん、問題ないよ。お義母さま、喜んでくれるといいんだけど⋯」
「大丈夫、喜ぶに決まっているだろう」
「だといいけど⋯」
お義母さまにとっては初孫だろうし、喜んでくれるとは思う。
だけど、もし喜んでくれなかったらと思うとなんとも言えない気持ちになる。
それからお会計を終え、私たちは待ち合わせのカフェに向かった。
「あら、蛍さんと智明?」
「母さん、なんでいるんだよ」
「私は、子宮頸がんの定期検査よ。毎年この時期にやってるの」
「そうだったんですね」
「蛍さんはともかく、なんで智明までいるの?」
お義母さまにそう問いかけられ、なんと答えるべきか悩む。
智明も悩んでいるのか、私の顔をチラッと見る。
意を決して、話していいよという意味を込めてぎゅっと手を握った。
「病院出てからゆっくり話すから、それまで待っててくれないか」
「分かったわ。じゃあ、病院終わったら近くのカフェでお茶しましょう」
「はい、ぜひ」
お義母さまはそのまま元の席へと戻って行き、再び私と智明の2人きり。
「蛍、お義母さんより先に母さんに報告していいのか?」
「うん、問題ないよ。お義母さま、喜んでくれるといいんだけど⋯」
「大丈夫、喜ぶに決まっているだろう」
「だといいけど⋯」
お義母さまにとっては初孫だろうし、喜んでくれるとは思う。
だけど、もし喜んでくれなかったらと思うとなんとも言えない気持ちになる。
それからお会計を終え、私たちは待ち合わせのカフェに向かった。