"密"な契約は"蜜"な束縛へと変化する
彼との蜜月
桜が舞い散る季節、八時半から十時半までの時間帯だけ部活指導をしてきた秋吾さんに連れられて、美術館に行ってからの動物園に来ている。美術館に期間限定で展示されている有名画家の絵画を見てからの流れで、何故だか急に動物園に誘われた。
確かに直ぐ近くにはあるけれど、秋吾さんは本当に行きたかったのかな?
「ふれあい広場って癒されますよね。うさぎが特に大好きです。可愛いです」
なでなでしている秋吾さんが妙にツボにハマってしまい、スマホのカメラで撮影する。抱っこしたり、なでなでしたりしている貴方の方が可愛く思えてしまう。
「あ、撮っちゃ駄目ですよ!」
撮影していた私に気付いた秋吾さんは頬を赤らめて、抱っこしていたうさぎを腕の中から解放した。うさぎはぴょんぴょんと跳ねると子供達が餌やりをしている場所に向かって行った。
「ごめんなさい、可愛くて思わず……」
「32歳の男が可愛い訳ありますか!」
秋吾さんはハンドソープで手を洗ってハンカチで拭いた後、私の右手を握りしめて歩き出した。
確かに直ぐ近くにはあるけれど、秋吾さんは本当に行きたかったのかな?
「ふれあい広場って癒されますよね。うさぎが特に大好きです。可愛いです」
なでなでしている秋吾さんが妙にツボにハマってしまい、スマホのカメラで撮影する。抱っこしたり、なでなでしたりしている貴方の方が可愛く思えてしまう。
「あ、撮っちゃ駄目ですよ!」
撮影していた私に気付いた秋吾さんは頬を赤らめて、抱っこしていたうさぎを腕の中から解放した。うさぎはぴょんぴょんと跳ねると子供達が餌やりをしている場所に向かって行った。
「ごめんなさい、可愛くて思わず……」
「32歳の男が可愛い訳ありますか!」
秋吾さんはハンドソープで手を洗ってハンカチで拭いた後、私の右手を握りしめて歩き出した。