"密"な契約は"蜜"な束縛へと変化する
「来週は泊まりがけで来て下さい。来週の午前中は部活指導がありますが、午後からはフリーですから」
キスから解放された時、目がとろんとなってしまっていたのが自分でも分かる。胸の高まりは収まらず、秋吾さんの顔が見れない。来週、秋吾さんとついに……。考えれば考える程に恥ずかしくなる。
「いつまでも無防備な顔してると、今すぐにでも襲っちゃいますよ」
秋吾さんはニヤッと笑って、骨抜き状態の私の手を引いて立ち上がらせる。
秋吾さんに自宅まで送って貰っている最中にいきなり、こんな事を言い出した。
「記念すべき第一回目ですから、やはり、ワンルームのアパートではなくて、高級ホテルとか温泉旅館とかに行きますか?」
「ちょ、ちょっと! もっと違った誘い方があるでしょ? とさっきから言ってますよね?」
私はムッとして怒った表情を秋吾さんに見せた。恥ずかしげもなく記念すべき第一回目とか言うのは本当にやめて欲しい。
「いや、あのですね、……萌実さんとの初めても大切にしたいですし、実はその……経験もなく、初めてなものですから……、初めてを大好きな方に捧げるって本当に神聖なものだと……」
夜道を歩きながらの秋吾さんのあからさまな告白に私は唖然とする。恥ずかしいのを通り越し、開き直るしかない。
「私も初めてですからね! ちゃんと大切にして下さいね」
売り言葉に買い言葉のように、自分の秘密もさらけ出す。
「え? 本当ですか? 萌実さんの初めてを任されるなんて感動です。やはり、高級ホテルか温泉に泊まりに行きましょうね。明日は宿探ししましょう!」
彼はとても嬉しそうに喜び、テンションが上がっている。秋吾さんは残念なイケメンだ。けれども、私にとってはそれもツボなのだ。
キスから解放された時、目がとろんとなってしまっていたのが自分でも分かる。胸の高まりは収まらず、秋吾さんの顔が見れない。来週、秋吾さんとついに……。考えれば考える程に恥ずかしくなる。
「いつまでも無防備な顔してると、今すぐにでも襲っちゃいますよ」
秋吾さんはニヤッと笑って、骨抜き状態の私の手を引いて立ち上がらせる。
秋吾さんに自宅まで送って貰っている最中にいきなり、こんな事を言い出した。
「記念すべき第一回目ですから、やはり、ワンルームのアパートではなくて、高級ホテルとか温泉旅館とかに行きますか?」
「ちょ、ちょっと! もっと違った誘い方があるでしょ? とさっきから言ってますよね?」
私はムッとして怒った表情を秋吾さんに見せた。恥ずかしげもなく記念すべき第一回目とか言うのは本当にやめて欲しい。
「いや、あのですね、……萌実さんとの初めても大切にしたいですし、実はその……経験もなく、初めてなものですから……、初めてを大好きな方に捧げるって本当に神聖なものだと……」
夜道を歩きながらの秋吾さんのあからさまな告白に私は唖然とする。恥ずかしいのを通り越し、開き直るしかない。
「私も初めてですからね! ちゃんと大切にして下さいね」
売り言葉に買い言葉のように、自分の秘密もさらけ出す。
「え? 本当ですか? 萌実さんの初めてを任されるなんて感動です。やはり、高級ホテルか温泉に泊まりに行きましょうね。明日は宿探ししましょう!」
彼はとても嬉しそうに喜び、テンションが上がっている。秋吾さんは残念なイケメンだ。けれども、私にとってはそれもツボなのだ。