あんたの恋人になりたくて
《プロローグ》


適当に選んで入学した大学。

【名前を書けば誰でも受かる】

そう言われた大学だけあって
周りは俗に言う陽キャばかり。

未成年飲酒、喫煙、ギャンブル…
授業をサボりカラオケに行くなんて日常茶飯事
お金が無い日だって食堂でふざけ合う。

真面目に授業に出たと思えば
先生に隠れてゲーム、トランプ、食事をしている人もいた。

私の将来は【警察官】
ちゃんとした理由だってある。
でも、ここではなれっこない。

毎日が楽しくてたまらなかったが
仮にも勉強をするために入った大学。

一緒にいる友達、自分自身の意思の弱さもあるがまともに勉強できる環境はなかった。

ただただ楽しいだけの場所。

勉強がしたい。

入学して1ヶ月で学校に行かなくなった。

このままじゃダメなんだよな、とも思いつつ学校に行く気にもならない。


ー晴妃、学校来んの?


どれだけこのLINEをもらったことか

ついに私は半年で大学を辞めた。
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