秘密の花園〜あなたが好き♡
「あ〜今日も混んでるわ」
私は大手ゼネコン[㈱山川建設]で、社長(田辺竜太郎)の秘書をしている。
「うーん、今日は社長不在だから、電車1本遅らせたのに」
私は密かに電車に座り、スマホを出してゆっくり紫耀にLINEするつもりでいた。
今日が私たちの記念日だということを知らせるために、いや違う!気づかせるためのLINEだ。
ゴトンゴトン…
ゴトンゴトン…
私は電車に飛び乗った。私は小さな身体を利用し、扉左側に立ち、そっと背中を半分壁にあてた。
電車内は、なんだか毎日重苦しい…
私は紫耀に25歳の誕生日にプレゼントしてもらったお気に入りの赤いバッグから、そっとスマホを取りだした。
スマホカバーは、私の好きなパープル色でキラキラ輝く。そんなスマホを私はしっかりと握り、頭の中で模索始めた…
「うーんと、なんて返信しようかな」
すると、絶妙なタイミングで、紫耀からLINEが入ってきた…
『既読スルー』
「なにこれ、また5文字だけ?他になんかないの?」
紫耀は絶対にスタンプは使わないし、長文も打たない……いつも、いや、8年間ずっと変わらず。
『おはょーちょっと紫耀、今日くらい覚えててよ♡』
『?』
『?って何?わかんないの、やっぱり…』
『??』
『うーん、もう記念日だから』
『???』
『私たちが出会って、今日で8年だよ~(。・ω・。)』
『り』
『ちょっと、紫耀、それだけ?』
手が揺れながら打つLINEのやりとり。
「うーん、や、もう心も揺れるわ…」
私は大きく息を吸った。まるで車内に響くかのように。
私は大手ゼネコン[㈱山川建設]で、社長(田辺竜太郎)の秘書をしている。
「うーん、今日は社長不在だから、電車1本遅らせたのに」
私は密かに電車に座り、スマホを出してゆっくり紫耀にLINEするつもりでいた。
今日が私たちの記念日だということを知らせるために、いや違う!気づかせるためのLINEだ。
ゴトンゴトン…
ゴトンゴトン…
私は電車に飛び乗った。私は小さな身体を利用し、扉左側に立ち、そっと背中を半分壁にあてた。
電車内は、なんだか毎日重苦しい…
私は紫耀に25歳の誕生日にプレゼントしてもらったお気に入りの赤いバッグから、そっとスマホを取りだした。
スマホカバーは、私の好きなパープル色でキラキラ輝く。そんなスマホを私はしっかりと握り、頭の中で模索始めた…
「うーんと、なんて返信しようかな」
すると、絶妙なタイミングで、紫耀からLINEが入ってきた…
『既読スルー』
「なにこれ、また5文字だけ?他になんかないの?」
紫耀は絶対にスタンプは使わないし、長文も打たない……いつも、いや、8年間ずっと変わらず。
『おはょーちょっと紫耀、今日くらい覚えててよ♡』
『?』
『?って何?わかんないの、やっぱり…』
『??』
『うーん、もう記念日だから』
『???』
『私たちが出会って、今日で8年だよ~(。・ω・。)』
『り』
『ちょっと、紫耀、それだけ?』
手が揺れながら打つLINEのやりとり。
「うーん、や、もう心も揺れるわ…」
私は大きく息を吸った。まるで車内に響くかのように。