溺愛ハンティング
金髪で、浅黒い肌の男らしい超美形――まばゆい笑顔は自信と余裕に溢れていて、プラントハンターがどんな仕事であるにせよ、間違いなく勝ち組感が漂っている。
もちろん彼自身に非はないけれど、そういう人とはあまり関わりたくなかった。
「鳴瀬さん、プラントハンターの件は情報不足でごめん。だけど」
堺さんは私を励ますように、再び笑顔を見せた。
「コンテストで勝った人には特別ボーナスを出すって、高砂副社長が言ってたよ。すごく楽しみにしてるって」
「やったぁ!」
並んで立っていた相田さんと真由ちゃんが、顔を見合わせてハイタッチした。それから二人そろって私に手のひらを向けてくる。
「負けないわよ、若葉ちゃん」
「がんばりましょうね、鳴瀬さん」
「は、はい。よろしくお願いします」
結局、私はとまどいながらも二人のそれぞれとハイタッチした。
(副社長が……)
そういうことなら、コンテストに参加するしかない。
副社長の高砂敬三さんは高砂百貨店の御曹司で、私が入社以来ずっとあこがれ続けている人なのだから。
もちろん彼自身に非はないけれど、そういう人とはあまり関わりたくなかった。
「鳴瀬さん、プラントハンターの件は情報不足でごめん。だけど」
堺さんは私を励ますように、再び笑顔を見せた。
「コンテストで勝った人には特別ボーナスを出すって、高砂副社長が言ってたよ。すごく楽しみにしてるって」
「やったぁ!」
並んで立っていた相田さんと真由ちゃんが、顔を見合わせてハイタッチした。それから二人そろって私に手のひらを向けてくる。
「負けないわよ、若葉ちゃん」
「がんばりましょうね、鳴瀬さん」
「は、はい。よろしくお願いします」
結局、私はとまどいながらも二人のそれぞれとハイタッチした。
(副社長が……)
そういうことなら、コンテストに参加するしかない。
副社長の高砂敬三さんは高砂百貨店の御曹司で、私が入社以来ずっとあこがれ続けている人なのだから。