Secret Love
14


「…っく…」



本棚と本棚の間にしゃがみ込み、溢れる涙を拭っていく。



“そんなに冷たくしなくてもいいんじゃない?”…



柚来…どうしてそんなこと言うの…?



わたしがキスされたことを知っているはずなのに…。



─ガラッ



図書館のドアが、開く音がして。



わたしの肩がピクン、とはねた。



だ…誰…?



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