Secret Love
15
『なぁ…もうアイツと関わらないで』
アイツって…藍沢くんのことかな…?
『…嫌だから』
図書館を出たと同時に離れた手に寂しさを感じていた。
でも、隣を歩く蓮から降ってくる言葉に嬉しさを感じ、頬が緩む。
「…大丈夫。心配しないで?」
ニコッと笑いかけると、蓮がわたしの顔を横目で見て
『…無理。心配せずにはいられない』
ため息混じりにそう呟いた。
.