Secret Love
17


「え…あ、尚ごめん」



『いや、いいよ』



そう呟くと、尚は立ってボールを投げに行った。



戻ってきた柚来は“電話?”と、口パクで聞いている。



うん、と頷き、わたしはその場を離れて電話に出た。



「はい…もしもし?」



《…俺だけど》



「あ…蓮?」



その電話は蓮からだった。



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