Secret Love


『…うん。知ってる』



涙を堪えて俯くわたしを…蓮は、優しく抱きしめた。



『…加恋は俺のモノだから。他の誰の目にも映ってほしくないんだ…』



ボソッと言う蓮は、まるで子供。



おもちゃを取り上げられて、泣きそうな子供みたい…。



「…大丈夫だよ。わたしは、蓮の側から離れない」



『…離さないし』



そう言って、2人で笑った。



『…なぁ…加恋…』



.
< 267 / 358 >

この作品をシェア

pagetop