Secret Love


『…お腹がすいたら、下りておいでね』



その声が聞こえたと共に、足音が遠ざかっていった。



…お母さん…ごめんなさい…。



でも今は、なにもしたくないの。



なにも…する気が起きないの…。



“美果”



そう言って微笑む蓮の顔が浮かぶ。



「…っ」



どうして…こんなにも蓮のことが忘れられないのかな…。



.
< 340 / 358 >

この作品をシェア

pagetop