Secret Love


『…思い出して欲しい、とは思ってない』



…蓮のことだよね…。



「…」



自然と、わたしは俯いていく。



『…でも、思い出さないで欲しい、とも思ってない』



「え…」



尚の言葉に、パッと顔を上げた。



『…言わなかったっけ?俺は、加恋が幸せならそれでいいんだ』



優しく微笑んで、尚は再び教室に入っていった。



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