婚約破棄から始まる恋2~捕獲された地味令嬢は王子様に溺愛されています

「ええ。思います。明るくなって笑顔も増えましたし。元々、清楚な美しさがあったでしょう? でも最近のフローラは、例えば、朝露を含んだ純白の野バラが朝日に照らされて輝くような感じかしら? 瑞々しい美しさが際立つようになったみたい」

「まあ、すごい誉め言葉。我が娘の事ながら嬉しいわ。実は私もね、似たようなことを思っていたのよ。でも、もしかしたら親の欲目かしらって思っていたけれど、そうではなかったみたいね。よかったわ」

 シャロン様は満足げにコロコロと笑う。

 ローシャス公爵家のお茶会の後、フェリシア様とお会いしたのだけど、フローラの美しさに驚いていらっしゃったもの。

 ブルーバーグ侯爵家は貴重な宝玉をお持ちねと賛美していらしたし、年齢が釣り合えばリチャードの妃に欲しかったわなんて、冗談も飛び出していたけれど。

 フェリシア様がフローラのことをとても気に入ったことはわかったわ。

 
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