婚約破棄から始まる恋2~捕獲された地味令嬢は王子様に溺愛されています
笑いすぎ。
なかなか笑いの止まらないアンジェラを遠い目で見ながらケーキを口に運ぶ。
飾りの苺の大きいこと。
馥郁とした苺の甘さがじゅわっと口の中に広がって、言葉にならないくらいに美味しい。
まだ、笑ってるわ。
そんなにウケることかしらね。
しょうがない、しばらく好きにさせとくわ。
そして、ひとしきり笑ったアンジェラが落ち着いたところで話を切り出した。
「ビビアン様よりも気の毒なのはフローラの方よ」
「フローラちゃん? 何があったの」
心配げに眉を顰めたアンジェラにあの日の出来事を話して聞かせた。
「ちょっと、それ、なんなの? 酷いじゃないの。大体ねえ、悪いのは元婚約者であってフローラちゃんではないでしょう。どういうことなのよ」
案の定、怒って憤りを見せるアンジェラ。
持っていたフォークを握りしめてわなわなと震えている。
柳眉を逆立てまくし立てる彼女を宥めてるのに一苦労したわ。
これが普通の反応だわ。激怒するのは当たり前よね。
なかなか笑いの止まらないアンジェラを遠い目で見ながらケーキを口に運ぶ。
飾りの苺の大きいこと。
馥郁とした苺の甘さがじゅわっと口の中に広がって、言葉にならないくらいに美味しい。
まだ、笑ってるわ。
そんなにウケることかしらね。
しょうがない、しばらく好きにさせとくわ。
そして、ひとしきり笑ったアンジェラが落ち着いたところで話を切り出した。
「ビビアン様よりも気の毒なのはフローラの方よ」
「フローラちゃん? 何があったの」
心配げに眉を顰めたアンジェラにあの日の出来事を話して聞かせた。
「ちょっと、それ、なんなの? 酷いじゃないの。大体ねえ、悪いのは元婚約者であってフローラちゃんではないでしょう。どういうことなのよ」
案の定、怒って憤りを見せるアンジェラ。
持っていたフォークを握りしめてわなわなと震えている。
柳眉を逆立てまくし立てる彼女を宥めてるのに一苦労したわ。
これが普通の反応だわ。激怒するのは当たり前よね。