次の春に





「今日から多嘉も3年生になりました。
センセーが担任じゃないクラスなんて最悪。
現文の時間しか会えないなんてつまんない。
1年後には卒業してもっと会えなくなっちゃうなんて…。
やだやだ。寂しくて死んじゃう。
だから多嘉は決めました。
卒業したら、センセーに海デートに連れてってもらう!
センセーの愛車で!
ね?最高じゃない?
私、実は海行ったことないんだよねー。
卒業したらデートもセーフだよね!
うんうん、我ながらいいアイデア。
私はセンセーと海デートできる、センセーは私のエッチな水着姿が見れる。
ウィンウィンだね!
さっきまで悲しい気持ちだったけど、このアイデアを思いついたらもう次の春が楽しみになっちゃった。イェイ!
センセー。
クラス違っても好きだよ。
大好き。多分ずっと好き。一生好き。
次の春になったらまた言うね。
はやく次の春来ないかなぁ。
そんじゃーまた現文の時間にね。
あ。今日のスーツ超かっこいいね。フフ。バイバーイ!
多嘉より。」




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