✧*。最愛✧*。
「一人で、平気……大丈夫」
きっと大丈夫
そう自分に言い聞かせるように言葉に出した
玲央は心配そうに私の顔を覗き込むと、そっと頬に手を伸ばした
「本当か?」
優しく触れる玲央の掌は、とても温かい
そんな瞳で…そんな優しい口調で言われたら決心した気持ちが揺らいでしまう
「もし…もしもだよ?私が耐えられなくなって…助けてって……連絡入れたら、玲央は すぐ来てくれる?」
こんな風に言う時点で、一人で行く決心も何もないんだけど…
「あぁ。すぐ行く」
真っ直ぐ私の目を見て、力強く言い切った玲央のお陰で、少しだけ勇気が出た
「ありがとう…」