✧*。最愛✧*。
ピンポン
軽やかな呼び鈴が鳴ったあと、すぐに顔を出した雪夜は やっぱり不機嫌な顔付き
「上がって」
久し振りに入った雪夜の部屋は、模様替えしているせいか知らない場所に見えた
入り口で立ち止まり、既に部屋の中にいる雪夜の背中に向かって話し掛ける
「……話しって、何?」
既に重たい空気に耐えきれず、早く話しを終わらせたい
「まず、先に言っておく。あいつは最後まで『何も言わなくていい』って言ってたけど…お前と話そうと決めたのは俺の意思。この事は、あいつは知らない」
私に背を向けたままだった雪夜は振り返り、私と向き合った