✧*。最愛✧*。
✾不協和音✾
鈴香が転校してきて、すっかりクラスに馴染めた頃 私達は3人で行動するようになっていた
でも、3人だと何かとバランスを取るのが難しい
そう思う時がたまにある
意識しなくても、気が付いたら1人取り残されてたり…話しに入れなかったり…
綺麗に噛み合っていた筈の歯車が、いつの間にか少しずつ狂っていく
それに気付いた時には手遅れって事もあるんだ
まぁ、そうならないようにするしかないんだけれど…
「今日も?」
「うん、ゴメン!急がなきゃ間に合わないから。じゃ!」
そう言って美沙希と鈴香と別れた後、スクーターで飛ばして向かうはバイト先