青い夏
スマートフォンに届いたメッセージには一言、「今からいく」とだけあった。



“今から”って言葉に思わず焦る。しかし青也の住んでいるアパートから、ここへ来るのに、そんなに時間はかからない。


順調よくいけば5分もかからないわけで――カーテンからそっと覗けば――。


案の定、もう来ていた。


二階の方の窓をじっと見ている。このままでは青也が不審者と間違えられ通報されてしまうかもしれない。

そうして、今家の外に出てきたわけだが――何を話していいのかわからず沈黙してしまう。



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